銃を持った2人の軍人

査定の核心:実物とレプリカの決定的な差と価値

プレートキャリアを売却する際、まず査定士がチェックするのは、それが実物(リアル)なのか、レプリカなのかという点だ。この違いは、買取価格は天と地ほどに分かれる。

実物プレートキャリア(Crye Precision/LBT/Eagle 等)の場合

査定の主なポイントは次の3つだ。

メーカー表示・識別情報(タグ/ラベル)の有無と状態

メーカー名、型番、サイズ、場合によってはCAGEコード/NSNなどの識別子が読めるかがポイントの1つ。実在メーカーや調達実績の裏取りに役立つからだ。
偽造タグもあるため、ラベルの体裁・縫製・印刷品質も総合で確認される。

素材とパーツの健全性

CORDURA®ナイロンや実物規格のITW Nexus等のハードウェア(バックル類)を使っているか、破損・白化・割れがないかをチェック。素材タグや正規代理店の製品情報も手がかりになる。

カラー/バリエーションの希少性

需要の高い迷彩・色(例:AOR1/AOR2)や、限定・官給仕様などは、相対的に評価が上がりやすい傾向があるぞ。相場は時期で変動することを念頭に置いておこう。

レプリカ(TMC/FMA/エマーソンギア 等)の場合

レプリカは再現度と機能性・状態が評価軸になる。

再現された機能の動作

JPC 2.0タイプなら、実物にあるショルダー側の緊急解放(2ステップのエマージェンシー・ドッフィング)やカマーバンドのリリース、前面のAVS互換フラップ相当の着脱部がスムーズに作動するかを確認しよう。

付属品の有無

ダミープレートや交換用インサート、付属ポーチなど、購入時に同梱されていたものが揃っているかもチェック。完備しているほうがもちろん良い。

結論として、実物は「真贋と仕様が裏付けられる識別情報」が命、レプリカは「再現機能が確実に動作できるか・モノの状態」が命だといえる。

ブランド別・種類別で高く売るための買取査定のポイント

プレートキャリアは種類ごとに着眼点が異なる。売却時は入手背景や運用状況も一緒に伝えると、査定の理解が進みやすい。

Crye Precision JPC/AVS 系

現在の装備トレンドの中心で、市場需要が高い。
JPC 2.0はAVSの脱着式フラップに互換、Skeletal™カマーバンドなどが特徴。この部位が欠品・破損なく、面ファスナーや伸縮部が生きているかがチェックされる。

JPC(Jumpable Plate Carrier)

軽量性ゆえ、スケルトン・カマーバンドの伸びや裂け、肩の固定、前面フラップの面ファスナー劣化などがよくチェックされる。Crye純正ポーチ同梱は再販時の訴求力が上がりやすい。

AVS(Adaptive Vest System)

ハーネスやカマーバンド、プレートバッグ、フラップなどの主要パーツが一式揃っているかが最重要。欠品があると評価が崩れやすい。

LBT/Eagle 系(いわゆるオールドスクール)

90年代〜2000年代初頭の特殊部隊装備、通称「オールドスクール」の再現に使われるギアだ。
Eagleは米国内製造を前面に出すブランドで、縫製やラベルの整合性が確認される。

LBTは年代によってラベル意匠(通称「ゴールドタグ」など)が異なり、コレクター評価に影響することがある。当時の写真資料(リエナクト例)もあると、査定士へのアピールになるぞ。

レプリカも実物も、バラ売りは原則避けるべきだ。
なお、本体とポーチ類を“セット”で売ると、一つの完成された装備としての価値が認められ、査定額は高くなりやすい。

ただし、個別希少ポーチを別で高く売れる場合もあるので、相場次第で売り分けも検討しよう。

売却前の最終チェック:コンディションを整えるコツ

査定額を最大化するために、次の3点は必ず確認しよう。

クリーニング

ベルクロに絡んだ糸くず・ゴミの除去、内側メッシュの汗汚れの洗浄・完全乾燥はマストで対応しよう。

付属品の確認

購入時のタグや取説、パッケージが残っていれば同梱しよう。価格が◯%上がるとまではいえないが、真贋確認や再販時の安心材料になる。

破損・欠品のチェックと申告

MOLLEウェビングのほつれ、バックルのヒビ、ドローコード欠品などもチェック。
隠すよりも、正直に伝えるほうが査定士からの信頼につながり、結果的にトラブルを避けられ、スムーズな買取につながる。